YJ Creative Work & Shooting FILE 1 AVEDA FALL/WINTER 2015 COLLECTION:【SUBLIME SPIRIT】

皆さんこんにちわ、大川です。ブログの反応が好調で、調子に乗ってきてる大川です。サロンワークばかりが連続でも、ちょっと地味な感じになりそうなので、今回は海外のCollection撮影の舞台裏シリーズを、紹介してみようかと思います。

このShootingは2015年冬にLondonで行われたもので、かれこれ4年前のものになります。私は東京の片隅でカラリストをやりながら、ちょこちょこ海外のCollection等のヘアカラーを担当する為に、出稼ぎに出ております。
今回は【SUBLIME SPIRIT】 AVEDA FALL/WINTER 2015 COLLECTIONの、お話です。


まず、さっくりLondon到着。Londonは7~8年ぶり。懐かしいような、別に大して変わってないような。

と、まあ到着早々久しぶりのLondonに包まれて、案外満足する。私は15歳から21~22歳までイギリスで育ったのですが、Lodonは一番長い間居たので、自分にとっては案外青春な場所だったりします。ちょい空き時間があったので、自分が一番最後に住んでいたアパートが近くだったので、行ってみたりしたのですが、未だしっかりありました。


一日程お休みして、Collectionの方向とテーマの打合せに出る。場所はCovent Garden。日本で言うと代官山って感じ。路地の裏にも可愛いお店があるので、散策するだけでも結構楽しい。


今回のテーマは「バロック」。ちょっと絵画のようで、クラシックで、宗教的で、気品が高くて。
まあ、ロックでパンクでアバンギャルド、と言われるより、得意かな。。

Creative DirectorのAntoinette から与えられた、彼女の望むColletionの方向性とイメージを元に、

それならこのモデルにはこんなスタイルで、こんなカラーはどうか?と、イメージ作りが進んでいく。


カラーの仕込み日は2日間、撮影は3日間、7人のモデルを3人のカラリストで仕込む。私が担当したのはこのお二人。

モデル1 マリアちゃん。これは既にカラー済み。パープル艶系。顔周りは結構細かい仕事してるんだけど、引かれたら作品には映らないだろうなぁ、とちょっぴり思う。


モデル2 マグダちゃん。そのままでも、もー良いんじゃないか?と思うほど可愛い。
自分の趣味に走り、7時間ほどハイライトをする。

私は基本、現場の人なので、撮影の時に自分に課しているタスクは、「現場で実際にいつも使っている技しか使わない」。

以前は撮影時には撮影用に、Show用にと作り分けて来たのですが、やっぱいつも自分が使ってるテクニックが一番しっくりくるし、私の場合アート作品を作りたいんじゃなくて、見た人が「やってみたいかも」と思ってもらえるような、カラーを作品内でも作る事が、自分らしいのかな?と思っていまして。
ただ、作品作成時には現場では掛けられない、時間と手間がかけられるので、現場で使うテクニックを、技と手間暇惜しまず投入する事で、特別感を出してます。
ちなみにこのカラーはナチュラルハイライトとデザインハイライトをバイアスで2回繰り返して、織物の様に編み合わせてます。
自分のサロンなら5~6時間で出来る工程ですが、外だと7~8時間かかりました。


さて、2日間のヘアカラー仕込み日を経て、3日間の撮影日に突入。スタジオの場所はCamden Townのどっからしいのですが、移動時にあんまり見てなかったので良く分からず。内装はLondonらしく雰囲気があってテンションが上がる。用意されている大道具と小道具と衣装合わせると、小さい体育館並みのスペースが埋まっていてビビる。特に小道具が実際の中世で使用されていた物とか多くて、日本じゃ集められないなぁ、と思いました。

ちなみにこの人が、AVEDA Global Creative DirectorのAntoinette Beendersさんです。 日本にJHA、「JAPAN HAIRDRESSER OF THE YEAR」と言う有名な賞があるのですが、それの本家である
「BRITISH HAIRDRESSER OF THE YEAR」 の常連で、2004年には大賞を受賞。NYのFashion Weekでも毎年多数のブランドを手掛ける、The クリエイティブな人です。

Instagram @antoinettebeenders

もう13年程一緒に仕事させてもらってるかなぁ。最初はめっちゃ怖かった。 いや、今でも怖いけどw
そういえば一番最初の撮影もLodonだった気がする。


この場に居るAntoinetteに世界中から集められた、カメラマン、スタイリストやメイクさんは全員超一流なので、めっちゃ仕事が早し、結構慣れたメンバーなので、最初からさくさく仕込みが進んでいきます。
私は撮影始まるまでは暇なので、ちょこちょこ隠し撮りとかしてます。

今回の撮影で一番すげー、と思ったのが、作品中に出ている花はすべて生け花で、実際にフローリストさん二人でモデルの構図に合わせて生けていくのですが、これが感動的に時間がかかった。
大道具、小道具も何回も入れ替えがあって、そのたび花を生けなおして。。
私はやっぱり暇なので、そこらで面白写真を撮ったりしてました。



いい加減睨まれる。
超怖い。
まじ反省。

と、まあ、朝から夜遅くまでへとへとな5日間。行き帰り含めて全8日間の日程。その後は急いで日本に戻って、渋滞を起こしてるフロアとしばらく格闘しました。


【SUBLIME SPIRIT】
AVEDA FALL/WINTER 2015 COLLECTION




Creative Direction: Antoinette Beenders
Photography: Jenny Hands
Hair color: Yuji Okawa,Jo Mckay,Bruno Elorrioroz
Styling: Bea Watson
Makeup: Janell Geason,Mariya Vikhristyuk


余談ですが、この作品は後日アメリカの、某ファッション誌の表紙に選ばれました。


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